「40才になってしまった。」
誕生日を迎えた時、
いちばん最初に頭に浮かんだのは、こんな言葉だった。

ここ数年、
明日を迎えるのが、あまり楽しくない。
身体も心も、確実に若くなくなっている自分。
朝、起き上がるのがとにかくつらい。
身体の重さもあるけれど、
それ以上に、布団の中がいちばん平和だ。
心を乱さずにいられる布団は、
私にとって唯一の安全地帯だった。
着替えの途中、
鏡に映る形の崩れたお腹。
額に刻まれたしわと、
根元に光る伸びかけの白髪。
アイドルの顔は、
いつの間にかみんな同じに見えるようになり、
新しいことを始めることに、
どうしてこんなに腰が重くなったんだろう、と考える。
「まあ、年を取るって、こんなものだよね」
そう自分を宥めながらも、
日々、静かに何かが削られていく感覚があった。
しかも、現在は独身。
10才の娘が、ひとりいる。
あと十数年もすれば子どもは巣立ち、
その先には、ひとり静かな老後が待っている。
人生の折り返し地点。
このまま年を重ね生きていくのは、
正直怖いしつらい。
だから、決めた。
「生き方を、見つめ直そう」と。
これは、
「40歳、いろいろあって、今ここ。」
に至るまでの話であり
そして今に続く
将来への不安や怖さを、
美容という視点から見つめながら
「年を重ねるのも、悪くないのかもしれない」
「ちょっと面白いのかもしれない」
そう感じられる瞬間を
探していく過程の記録です。
同じような気持ちを抱えた方に
そっと届くと嬉しいです。
